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気温マイナス10度。吐く息も凍りそうな冬の朝、まだ深い闇の中で三脚を立てる。暗くて何も見えないが富士山の見える位置はわかっている。4年間撮り続けている景色だから。すぐに足の裏からしんしんと冷えてきてこれからは寒さとの戦いがはじまる。やがて太陽が顔をのぞかせる少し前、空や雲が赤く染まり一段と美しく輝く富士山の姿が現れる。夢中で何枚も何枚もシャッターをきる。静寂の中でそのシャッター音だけが響く。さきほどの寒さなど忘れてしまうほど目の前には次々と変化していく自然の美しさがあり、その美しさに圧倒されてしまう。これこそが私のゴールデンタイムだ。本当は早起きが大の苦手だけれどこの瞬間の感動を撮りたくて冬場は毎週のように通いつめている。太陽がすっかり顔を出し今日一日がはじまると車の中で熱いコーヒーを飲みながら夫と話が弾む。ちょっとおまけのゴールデンタイム。