SNSだけではダメ!ウェブサイト(オウンドメディア)が必須な理由
私が初めてインターネットに触れたのは、68kマッキントッシュのコンパネにTCP/IPの機能拡張を入れた時代。近所の東北大学では常時接続のインターネット回線が導入されていましたが、当時はアナログモデムでダイヤルアップ接続するのが一般的。ISDN接続もありましたが初期投資が高く、通信料も従量制だったので、必要な情報をストイックに集めて回線を切るのが当たり前。ネットサーフィンなんて、まだずっと先の話でした。
あれから時が経ち、今やどんな事業もウェブサイトを持つのが当たり前の時代になりました。最低限の情報を載せて看板代わりの窓口にするもよし、情報を充実させてウェブ内で体験させ、契約や販売まで行うもよし。ここまで到達するには、並大抵の努力だけでなく、リアルな対面の接客や商売でのもてなし、振る舞いの経験が大きなポイントになります。
ここまでの話は、事業に関するウェブサイト、いわゆる「オウンドメディア」という大きな括りでの話です。これは非常に重要な領域だと私は考えています。
一方では、SNSを活用してオウンドメディアに頼らず、インターネットでの事業を確立しようとする人も一定数います。
でも、それって正直、無理ですよ。
と言いたい。(成功した話はほぼ聞きません)
各種SNSにはスマホアプリがあり、写真や動画を簡単に加工・投稿が出来て、文字情報もメールのように書けばOK。あとはタイミングを見て送信するだけ。やった気にはなりますが、ハタから見れば食事の記録と同じ位ノーインパクト。
せっかく発信しても大海を漂う一枚の葉っぱのようなもの。近くの友達は「いいね!」をしてくれるかもしれませんが、そこから発展することはほとんどありません。(自らも行動してますか?)
例えるなら、賑わう公園でチラシ配りをしているようなもの(これがSNS)。チラシの内容に興味を持った人が「お店に行ってみたい!」と思っても、お店(オウンドメディア)がなければどうしようもありません。お店に辿り着き、商品を買ってもらうには、様々な努力が必要です。
それに、SNSで成功している人の話を聞いたとしても、それは広告である可能性が高いです。安易な情報には乗らないようにしましょう。
結局、どこにも簡単なことはないのです。
なぜオウンドメディアが必須なのか?
情報の発信拠点: ウェブサイトは情報を体系的に整理し、発信する拠点となります。SNSのように情報が流れてしまうことがなく、必要な情報をいつでも提供できます。
信頼性の確立: 独自ドメインのウェブサイトは、企業の信頼性を高める効果があります。詳細な企業情報や実績を掲載することで、顧客の安心感を醸成できます。
顧客体験の提供: ウェブサイトでは、商品やサービスの詳細情報、利用方法、顧客事例などを通じて、豊かな顧客体験を提供できます。オンラインでの購入や予約、問い合わせなど、顧客との接点を広げられます。
SEO対策: ウェブサイトはSEO対策を行う事で検索結果の上位に表示させることが可能です。SEO対策を行う事で、顧客に見つけてもらいやすくなります。
SNSはあくまで入り口、オウンドメディアと連携を
SNSは集客や情報拡散に有効ですが、それだけで事業を確立するのは困難です。SNSはあくまで入り口であり、顧客をウェブサイトへ誘導し、深い情報提供や顧客体験を提供する必要があります。
現代のビジネスでは、オンラインとオフラインの融合、つまりOMO(Online Merges with Offline)が重要になっています。SNSやウェブサイトで顧客を惹きつけ、実店舗やオンラインでの購入につなげるなど、顧客体験を統合的に設計することが求められます。
また、ウェブサイト、SNS、SEO、広告など、複数のデジタルチャネルを組み合わせたデジタルマーケティング戦略も重要です。顧客の行動データを分析し、最適な情報提供やアプローチを行うことで、効果的なマーケティングを実現できます。
最後に
ウェブサイトは、現代のビジネスにおいて不可欠な存在です。SNSと効果的に連携させることで、集客、情報発信、顧客体験の向上など、さまざまな効果が期待できます。
地道に努力を続けることでのみ、事業の成功が見えてくる。安易な情報に惑わされず、本質を見抜く力を養い、着実に事業を成長させていきましょう。
おわり